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構造計算が必要な理由


構造設計部の濵邉です。

2011年3月11日の東日本大震災から10年が経ちました。
私は当時小学生でしたが、今も鮮明に覚えています。
10年経った今でも余震は続いており、体感できる余震は1万4000回を超えました。
(1日あたり22回は余震が起きている計算になります。)今後もあと10年程続くだろうといわれています。

稀に起こる大地震に対して耐震等級3で耐えられるようにしたい。


そんな想いで構造設計部は日々頑張っています。
今回、構造計算が必要な理由な(7つのポイント)
について壁量計算と比較しながら、説明していきます。

写真

今回はこのうちの3つ、①鉛直荷重②地震荷重③風荷重について説明します。
その前に、壁量計算と許容応力度計算について計算方法が異なるため説明しますね。
壁量計算は間取りの横軸、縦軸で耐力壁の量が十分かどうかチェックします。(水平力)
許容応力度計算は、地震及び暴風の水平力に対して建物が十分に耐えられるかどうか、柱や梁が様々な荷重に対してもつかどうかを計算します。 (水平力+鉛直力)
では、本題に入ります。


◆まずは「ポイント①」鉛直荷重についてです!
壁量計算での場合
重さに関することは屋根が重いか軽いかのみで一棟一棟算出しません。
長期荷重の規定はなく短期的な荷重のみの計算なんです。
積雪荷重は考慮されないんですっ(;´・ω・) 許容応力度計算での場合 瓦・屋根・雪 / 人・家具・床 / 重力 / 建物  などなど・・・

あらゆる荷重を算出します(^^)/



◆次に「ポイント②」地震荷重「ポイント③」風荷重です!
壁量計算での場合(地震&風)
1. 地震に対して必要壁量を簡易計算します。
   床面積×基準法で定める係数=必要壁量(m)
2. 暴風に対して必要壁量を簡易計算します。
   壁面積×基準法で定める係数=必要壁量(m)
3. 1と2をもとに、つり合いよく耐力壁を配置する設計となります。
驚くことに…構造計算の判断は、

設計者に委ねられているのです( ゚Д゚)



許容応力度計算での場合(地震&風)
地震力・風圧力を算定して、鉛直構面(耐力壁)・水平構面(床)を構造計算します。
地震力・風圧力≦建物の保有する水平耐力(耐力壁・床)となるよう計算します。
地震力は建物の重さに、風圧力は建物の高さに比例します。
壁量計算と許容応力度計算では同じ耐震等級3でも

計算自体が全然違うんです( `ー´)ノ



そのため手間のかかる許容応力度計算をして耐力壁が多くなるのであれば、簡易計算で建築基準法ギリギリの耐力壁量で済ませようと思っている人が多くいるのが現実です。
許容応力度計算で、見た目だけではなく中身もしっかり計算された立派な建物にしませんか?
今回はポイント3つを紹介しました。

残り4つのポイントは下記ロゴをクリック!構造設計事業HPに記載しています!



<参考文献>
東日本大震災の余震「あと10年は続く」 福島・宮城震度6強 | 毎日新聞




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